さて、3日目、2012年5月24日。
まずは2日目の落穂ひろい。
(5)原発性進行性失語(PPA)、なかでもLPA様の症状を示した、硬膜外血腫(SDH)の症例。この、進行性失語、という概念はまだ明確に自分の中で消化できていないため、内容はあらためてアップ。
と、2日目の最後を締めくくっておきました。
PPAのおさらいをすると、変遷する前頭側頭葉認知症(FTLD)の概念を整理する中で、PPAも新たに3分類した考えが2011年に提唱されている。これは、FTLDの下位概念である、(1)進行性非流暢性失語(PNFA)非流暢性=下前頭溝~中前頭回後部、失文法=下前頭回~縁上回(2)意味性認知症(SD)意味障害=側頭極、に加え、主にADが原因疾患である(3)logopenic(=lackofwords)progressiveaphasia復唱障害=上側頭回後部、を融合したもの。PNFAが、発語失行(1.発語面に限定した障害。正しい音を作るためにタイミングよく口腔器官を動かすことができない。重度では発声ができないことがあるが、軽度ではスムーズではないが話し方。同じ音でもきれいに発音できるときと歪んだり、他の音に置換することがあり、構音障害(常に同じように歪む)とは区別される。2.言語理解、文字言語の理解・書字は正常である)、文法がだめになるのに対し、LPAは、構音・文法は保たれるが、発語が遅く、減少し、喚語困難がみられる。単語レベルでは復唱が保たれるが、句・文となると復唱ができない。
このLPAでおかされる上側頭回がたまたまSDHで圧迫されて、LPA様の症状を出した症例の提示。たぶん、本当のLPA症例がまだ経験ないので、このような症例提示になったのでしょう。もっともこの症例は認知障害も伴うので、進行性失語、とはそもそも言えません。
FTLDとPPAの新分類に関しては(http://www.rouninken.jp/member/pdf/19_pdf/vol.19_03-19-01.pdf※PDFファイル)が簡潔にまとまっています。この辺りは、病理分類と臨床分類が錯綜し、よほど頭を整理しないと、混乱混乱。
以下、後編、
V.すべてがわかるてんかん診療~あなたならどうする?~
に続く。
会場の東京国際フォーラム。宿泊ホテルのお部屋から。巨大な船みたいな姿。
中に入ると。船底が頭上にあるような。しかし、会場間の移動には不便な作りです。
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