『うつ大国ニッポン』を読み解く“方程式”
人間は、本来幸せな存在です。
たとえば私。
お風呂につかって、ぼーとしているだけで、なんとなく幸せです。
妻(事務長)。
お庭で、ぼーと草木を眺めているだけで、幸せです。
しかし、「“軽症うつ”の人は増えている」というのが、医者としての、実感です。
なぜ、衣・食・住足りて、心が病むのでしょう?
その回答を求め、最近、成功論、幸福論を数十冊、読み漁りました。
そこで見えてきたこととは?
もしも、自給自足社会であったなら?
私たちが住む世界は、さかのぼれば、「自給自足社会」だったはず。
農耕民族であれば、日が出れば、畑に行き、耕し、作物を育て、収穫する。暮らしに余裕はなくとも、毎日眺める山に、川に、ささやかな幸せを感じでいたことでしょう。
狩猟民族であれば、自分たちが飢えないだけの狩ができれば、満足。毎日変らぬ草原や湖、海に、畏敬を感じていたことでしょう。
しかし、現在では違います。
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カウンセリング中のDr.白鳥
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私たちの生きる資本主義社会に秘密があった?!
現在は、よくも悪くも、社会のシステムは資本主義が主流です。
しかも、物の輸送手段が格段によくなり、情報はインターネットで瞬時に伝わる“グローバリゼーション”の時代。ここでは「世界との競争に打ち勝つ」が、キーワード。
自給自足のために、畑を耕したり狩猟をするだけでは、豊かな生活は送れません。
「ボーとしているだけでは、幸せになれそうもない」ことが、感覚的に理解できます。
起業にせよ、勤めにせよ、「自分が、なにをするために生まれてきたか」を問い直さないと、やりたいこともわかりません。生活には困らない?でも、気晴らしだけで幸せになれるほど、人生は甘くできていません。
なぜ、幸福になれないのか?
そこで問われるのが、あなたの人生の目標です。
「これだけは、死ぬまでになんとしても達成したい願望や目標」
あなたはいくつお持ちですか?
仕事・健康維持・家族や友人との人間関係・教養・趣味・財産。
それぞれの分野で、目標は必要です。
7月号の、「とりとめのない悩みに振り回される“いい人”」のことを覚えていますか?
そんな方に、「今の目標は?」と質問すると、「え!?」となってしまいます。
目標の達成のために努力する過程で、私たちは、幸せを感じているのです。
達成できればよし、できなくても努力に対する満足感が、残ります。
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幸福論(ヒルティ)
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3月号で、「他人は、明日の天気や肉体と同じように、自分にはコントロールできない領域。だから、他人に期待をしてばかりでは、幸せになれません」と、書きました。実は、これはヒルティーという哲学者の言葉を、わかりやすくしたものです。
「子供が思いどうりになれば」「病気が治ってしまえば」 という願望では、幸せにはなれないのです。
だから、
目標も、自分でコントロールできる領域で立てることが、幸福への一理塚なのです。
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